特許コラム
2012年1月20日 金曜日
イーストマンコダックの件について
最近、イーストマンコダックの特許売却の動きがたまに新聞に載っていますね。破産法申請して、最後っ屁をかましている、という感じです。
知財に関する事件が新聞に多く掲載されるなか、これはちょっと珍しいケースかもしれませんね。特許権を「処分可能な財産権」とみて、これを処分することで金銭を確保する、というのは、少なくとも報道されたニュースとしてはあまり見たことがないように思います。
それだけ、現在のイーストマンコダックは苦しい、ということなのでしょう。写真用フィルムの市場があっという間にここまで減少してしまえば、苦しいのも仕方がないという気はします。
このような大きな話をどう捉えるかは私にとって専門外の問題ですが、一つ言えるなら特許を取得する一つの目的として「技術を財産権として確定させる」ということはあるのかもしれないですね。
「自社の独自の技術を売却する」ということを考えたとき、それは「特許を売る」ということで捉えるしかない、ともいえるわけです。
そういう意味では「技術」を「売却可能な資産」に変える上で「特許を取る」というのは一つの重要なポイントになるのかもしれません。
私自身、
「企業が特許を取得する意味はどこにあるのだろう」
ということについては色々と悩んでいた面があります。
会社によっては侵害されたところで、訴訟を起こす金も人手もないのに、特許を取得してどうなるのか。ましてや、高い金を使って海外特許まで取得して、その先に何があるのか、ということについて、私のなかでは今一つ明確な答えが見つからないように感じていました。
そういう観点から今回の事件を見ていくなら、「形のない技術を形のある財産に変える」という目的が特許を取得する重要な目的になってくるのかもしれません。
投稿者 八木国際特許事務所

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