特許コラム

2011年6月22日 水曜日

法律の世界

 昨日は、仕事が終わった後で、法律事務所が主催されている企業法務の講習会とその後の交流会に参加しました。
 
 小生、弁理士歴もそれなりに長くなり、少しは法律の世界にも馴染んだと思っていたのですが、やはり「特許の世界」には馴染んでいても「法律の世界」には馴染み切れていないなと思いました。
 私が知っている「法律の世界」というのは、知財とその周りの狭い領域の話だけであり、広い意味での「企業法務」のこととなると、知らないことだらけだと実感しました。
 
 私も、弁理士試験に合格して間もないころに、「法律の仕事をやるんだから民法や民事訴訟法の基礎的なことくらいは知っておかなければ」と思い、色々と本を読んだりもしました。
 けれども、仕事が忙しいなかで少しずつ本を読んだところで、法律を体系的に理解することは難しいですし、全体像をつかむに至らなかったのが正直なところです。かといって、腰を落ち着けてじっくりと勉強するような時間はとてもありません。
 
 そういったなかで、弁護士の先生がトピックス的にされる話を聞くと、非常にためになり、面白く感じました。やはり、こういう話は聞いておかなければ、ということを思いました。
 実際問題として、「企業法務」について弁理士が深く知識を持つ必要があるか、ということについては「そこまで詳しくなくてもいい」とも思います。
 しかし、薄く広い知識でもいいので、「企業法務」について色々と知っておくことで、契約書の作成等の場面では考え方が変わる部分はあるのかもしれない、と思いました。
 
 これは弁理士に限らず、「専門職」と言われる職業の人は皆考えるべきことかもしれないですね。要は、コアとなる部分については狭く深い知識を持っており、かつ、その周辺については広く浅い知識を持っている、ということが理想的な形なのかもしれない、と感じました。
 そういう意味ではまだまだ勉強しなければならないことはたくさんあるな、ということを実感させられた研修会でした。
 
 その後の交流会は色々な「士業」の方が多くおられて、それもまた楽しかったです。「士業」とひとくくりにしていますが、似たところもあれば違うところもありで。弁理士というのは仕事柄(と片付けていいのか分かりませんが)弁理士以外の士業の人と交流することは少ないので、こういう機会は少ないもので。
 
 という感じで、こうやって世界を広げていく作業というのは続けて行かなければならないなと、改めて思いました。


投稿者 八木国際特許事務所

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