特許コラム

2011年2月 1日 火曜日

先生と呼ばれるほどの・・・

 もちろん、正解は「馬鹿でなし」です。
 
 私は弁理士なので、クライアントの方から「先生」と呼ばれてしまいます。そして、そう呼ばれるたびにこの言葉が頭の中に浮かんでしまうのでした。
 長くそう呼ばれているうちにさすがに少しは慣れてきましたが、それでも「先生」と呼ばれることに違和感を覚えることは未だに多いです。特に、自分より年上の方に「先生」と呼ばれてしまうと、「いえいえ、そんな大したものではありません」と言いたくなってしまいます。
 
 私もかつては企業知財で働いていたとき、弁理士の方に「先生」と呼びかけていた時期があるので、その「先生」に深い意味があるわけでないことくらい分かっているつもりなのですが……。
 
 こういうところにこだわってしまうというのは、やはり私のなかでどこか
「弁理士が偉そうにしているのは、何かが間違っている」
という感覚があるのかもしれません。
 資格を持っていて「先生」と呼ばれるのを「当然」と思ってしまうと、自分のなかにどこか「傲慢」な心が生まれないか、という危惧を感じているのかもしれません。
 
 とはいえ、あまり「先生」と呼ばれることに抵抗するのも大人げないということも思います。
 立派な「大人」となるには、「先生」と呼ばれることにむず痒く思いながらも、何も思っていませんという風に受け流すということなのかなぁ、とも思います。
 
 「先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし」ということを書いてみると、結局、「馬鹿」と言われたくない、という「見栄」の感情が混ざっていて、それはそれで「青くさい」のかな、とも思います。
 
 というわけで、いくらなんでもそろそろ「先生」と呼ばれることにも慣れて、でも傲慢になることもなく、そして裏で「馬鹿」と言われても別にいいや、という鷹揚な感じでいらればいいなぁと最近思うようになったのでした。


投稿者 八木国際特許事務所

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