特許コラム

2011年1月 4日 火曜日

あけましておめでとうございます。

 今年も宜しくお願いします。本日より、弊所の勤務が始まります。気分も新たに頑張っていきたいと思っておりますので、宜しくお願いします。
 
 さて、新年ということもありますので、今年の知財業界のことなどを。
 
 ここ数年の知財業界は激しく厳しい変革の時期であるように思います。
 特許出願件数の減少があり、一方では「知財戦略」という言葉が叫ばれています。そんななかで、今までの知財のあり方から別の形へ変化してきているような気がします。
 
 しかし。
知財を取り巻く環境は変化してきていて、今後の知的財産について語られる機会は増えているのに、弁理士業界は特に変化がなくて、「日本の知的財産をどうすべきか」という広い視野からの提言や、意見の発信がほとんどなされていないような気がします。
 
 これでいいのか? ということを最近非常に思います。今、弁理士同士で話していてもこういうことに話題が向かうことが非常に少ないです(決してゼロではないですが)。
 
 こういうところ、理系出身者が多い弁理士業界の宿命ということなのでしょうか。政治・経済の変化を見ながら、知的財産を日本社会のどこに位置づけて、どのような活動をしていくべきなのか、等ということを真剣に考えている弁理士は少ないように思います。
 弁理士の普段の仕事は、技術者と話をしてそれに基づいて明細書を作成する、ということがほとんどですから、経済・社会についてアンテナを張り巡らす習慣が付きにくい、ということもあるかもしれません。事実、過去の私もそういう人間でしたから。
 
 こういうことを真剣に考える人が少ない、という現状は特許業界にとって憂慮すべき事態であるように思います。
 私だって、「誰かそういうことを考えてくれ~」という気持ちがありますが、同時に私も弁理士である以上は、「私はどう思うのか」という考えをまとめていかなければならない、とも思います。
 
 正直なところ、私自身も「これから日本の知的財産はどうあるべきなのか」等という難しい問題について、立派な意見を提案できるなどとは思っていません。しかし、「そういうことに誰か考えて欲しい」と思うのなら、最初に自分が何か意見を言わなければならないのかなぁ、などと思ったりもします。
 
 というわけで、今年のブログではそういったことについても、私が思っていることなども書いていければ、と思っています。
 
 書き始めたときは、まさかこんな結論になるとは思っていなかった今年1回目のブログです。
とはいえ、こういうことを書きつつ、去年と同じように自分なりに自分が思ったことを書いていく、ということになると思います。
 今年もお付き合いいただければ、これほど嬉しいことはありません。
 


投稿者 八木国際特許事務所

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