特許コラム

2010年11月 4日 木曜日

事業仕分け

「特許特別会計」についての事業仕分けが10月29日に行われたそうですね。
 
 私は傍聴に行っていませんし、その内容のすべてを確認したわけでもありません。しかし、ネットを見ると、どのような議論がされたかということについて、それなりに調べられます。
 私は、本ブログでは政治的なことには触れないことにしているので、政治的にこのことがどうだこうだ、と書く気はありませんが、せっかくなので思ったことを少しだけ。
 
 今まで事業仕分けと言われても、ピンと来なかったわけです。自分の知らない分野で議論されていることは、どっちが正しいようにも見えるわけです。そして、門外漢である私がどっちが正しそうに感じたかは、単なる印象であり、重要なことではありません。
 
 しかし、特許に関することとなると、私も門外漢ではないですし、論じられている事項の実態についても少しは知識があるわけです。
 そういう意識で事業仕分けを見ることができる、というのは初めてだし、ちょっと興味深いなと感じました。
 
 が。
 正直、切り込みが深いわけでもないし、論点も少なくて、あまり面白くなかったのではないか、というのが正直なところです(傍聴したわけでも、動画を見たわけでもないので、断言はしません。ただ、文章の書き起こしを読んで、是非動画を見たい、と思うほどではありませんでした)。
 
仕分け人の側にも、「変革」というほどの提案は少なかったし、「こうしたい」というビジョンが見えなかったのは残念な気がします。
 コストを少しでも下げろとか、外郭団体に利権を持たせるなとかいう議論は、失礼な言い方をすれば「誰でも言えること」だし、「そんなことくらいしか、話すことなかったの?」という気もしないでもなかったです。そんなことは、将来の方向を示す指針になる提案でもないですし。
 
 とはいえ、大した議論がなかったということは、現在の特許庁の運営が概ね問題なく進んでいるということの証かもしれないので、むしろ良いことかもしれません。
 
 後は。
 仕分け人というのも、大変だなぁと。仕分け人にとって、特許の分野のことなんて未知の世界でしょうし、ちょっとくらい勉強したところで、議論の対象になっていることの根本なんて分かりっこない、という気がしました。
 そんななかで、事業の要否を決めようとしているわけですから、そりゃあ、無茶も生じるわな、と。
 これまでの事業仕分けのごたごたも何となく納得できる気がしました。
 
 あと、IPDL(特許庁電子図書館)の廃止、ということをここで言うのはどういうこと? と思いました。新検索システムが完成したらそちらに移行して、現在のシステムを廃止する、というだけのことらしいです。しかし、ネット上ではIPDLを廃止するというだけの話を誤解して驚いている人も見ました。
 新システムをやるから旧システム廃止って、別に議論に乗せるほどの話でもないような気がするのは、私が政治の世界を知らないからなのでしょうか。
 それとも、その点について、私が知らない論点がどこかにあったのでしょうか。ご存知の方は教えてください。
 


投稿者 八木国際特許事務所

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